環境調査・分析 Environmental Analysis
自然と調和した快適な生活空間づくりを目指し、40年以上にわたる実績と高度な専門技術を基に、大気・水質・排ガス・排水・廃棄物等の分析から、環境モニタリング、化学物質の排出状況調査、微量有害化学物質の分析など、様々な環境データを提供いたします。
溶接ヒューム測定


金属アーク溶接等作業において発生する「溶接ヒューム」について、労働者に神経障害等の健康被害を及ぼすおそれがあることが明らかになりました。これに伴い、厚生労働省において労働安全衛生法施行令、特定化学物質障害予防規則(特化則)等が改正されるとともに、新たな告示が制定されました。
令和3年4月1日(一部経過措置あり)以降、金属アーク溶接等作業を継続して屋内作業場で行う事業者は、健康障害防止措置の一つとして溶接ヒューム濃度を測定する必要があります。
当社では、測定に伴う現地踏査から測定・分析まで、作業環境測定士の有資格者がワンストップで対応させていただきます。
*見積のご依頼や測定に関するご相談は、下記の「お問い合わせ」をご利用ください。
アスベスト(石綿)、RCF(リフラクトリーセラミックファイバー)調査・分析
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建築物の建材等に含まれるアスベストの定性・定量分析を、JIS A 1481-1(2016)の偏光顕微鏡法(PLM法)によって実施します。
また、X線回折装置を用いるJIS A 1481-2(2016)及びJIS A 1481-3(2014)、偏光顕微鏡を用いるポイントカウント法によるJIS A 1481-4(2016)、その他ISO法、EPA法にも対応します。
建築物のアスベスト使用状況調査は、建築物石綿含有建材調査者・一級建築士・アスベスト診断士等が行います。
解体工事や環境測定で行う空気中のアスベスト測定は、位相差顕微鏡法のほか、位相差/偏光顕微鏡法、分散染色法、電子顕微鏡法など幅広く対応可能です。
また、特定化学物質に追加されたRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)の採取、分析にも対応しています。
PCB調査・分析
環境中のPCB(ポリ塩化ビフェニル)から各種重電機器の絶縁油、PCB処理物の卒業判定試験まで対応しています。
絶縁油分析の実績を生かし、GC-ECD又はHR-GC/MSを用いての高精度なデータを迅速に提供します。絶縁油採取容器は無料で即日発送可能です。
異物分析、未知試料の定性分析
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FT-IR
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SEM-EDX
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XRD
製品への異物混入、配管等への付着物、その他未知試料の総合解析を以下の装置により解析します。
・FT-IR:フーリエ変換型赤外吸光光度計
・SEM-EDX:電子顕微鏡付きエネルギー分散型X線分析
・XRD:X線回折
有機物主体の異物であれば、FT-IRにより有機化合物の定性分析を実施します。
無機物主体の異物であれば、SEM-EDXにより元素の組成割合を分析し、無機化合物形態が必要な場合はXRDにより解析します。
不明物質に対する調査が必要な場合は、お問い合わせいただければ調査方法をご提案します。
放射能分析(環境・食品・廃棄物等)
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放射能分析のISO17025を取得し、ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線核種分析を行っています。
放射性核種はI-131、Cs-134、Cs-137の他にK-40やPb-214など自然放射性物質の測定も行っています。
ダイオキシン類 調査・分析

MLAPや環境省受注資格等の品質システムに対応しています。
HRGC/HRMSを6台有し国内有数の分析施設を備え、高い生産性により迅速で信頼性の高いデータを提供します。
近年では、POPs等の調査についても、ダイオキシン類と同等の分析技術や精度管理が求められており、ノウハウを最大限活用しています。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸 及びその塩(LAS)分析 アルキルベンゼン
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高感度LC/MS/MS装置を使用し、環境水、工場排水、終末処理施設流入水・放流水中まで、あらゆるニーズに対応したLAS分析を行っています。
環境ホルモン 調査・分析
有害大気汚染物質 調査・分析
有機フッ素化合物(PFOS、PFOA) 調査・分析
環状シロキサン(D3〜D6)の宅配分析サービス
下水道施設や精密機器の分野では、環状シロキサンの濃度監視 が必要です。
環状シロキサンは、シャンプーや化粧品など、わたしたちが普段使う日用品の多くに含まれており、それらは生活排水として排出され、ほとんどが下水処理場の下水汚泥に蓄積されます。
下水汚泥はメタンとして回収され、エネルギーに再利用されていますが、環状シロキサンは、その過程の中で内燃機関を摩耗させて部品寿命を縮めたり、脱硝触媒の性能劣化を引き起こすなど、設備の維持管理費を増加させる原因の一つとなっています。
印刷産業の分野では、環状シロキサンが印刷物に付着してインクを弾いてしまう事象が問題となり、精密電子機器を扱う分野では、電気の接点不良を引き起こし、品質管理の面から問題視されています。
環状シロキサンはバッグ もしくは TENAX捕集管で簡単に採取できます。試料はお客様に採取していただきますので、採取の人件費の負担はありません。
法規制及び各基準に基づく測定・分析

改正大気汚染防止法に基づく排ガス水銀測定・分析


金属元素の形態別分析

金属元素は、酸化数や構造が異なる幾つかの化学形態で存在しており、この元素の化学形態を分離・定量するプロセスを形態別分析(スペシエーション分析)と呼びます。
当社では、イオンクロマトグラフ(IC)と誘導結合プラズマ質量分析計(ICP/MS)を組み合わせた「IC-ICP/MS」を用いて、金属元素の化学形態ごとの濃度をご提供します。
2019年3月、環境省より有害大気汚染物質等測定方法マニュアルに「大気粉じん中のクロムの形態別測定」が追加されました。今後、六価クロムの健康リスクの低減を図るための指針値による評価は、この形態別測定において六価クロム単独の測定で行うことが可能となります。
環境中には様々な化学形態の金属化合物が存在しており、その化学形態により毒性や代謝、反応などの生化学的な性質が異なります。金属元素濃度が同じでも、各化学形態の存在割合により生体に与える影響が変化します。
したがって化学形態ごとに濃度を分析し、元素の異なる種を同定・定量することが重要です。(ただし、毒性のある元素の割合をもとにした評価の基準はありません。)
飲料水検査
ダストの見掛け電気抵抗率測定


ダスト(ばいじん・粉じん)の見掛け電気抵抗率は、処理装置となる電気集じん装置の性能に大きく作用するため、維持管理において非常に大切な測定項目です。
当社では、全国的にも数少ない測定装置(自動制御可能)を保有し、多くの測定実績があります。
作業環境測定
騒音・振動測定
建設作業場・工場における各種設備機器や、道路・鉄道・航空機から発生する騒音・振動について、騒音規制法、振動規制法、JIS、各マニュアルに準拠した測定を行っています。
騒音・振動の低減対策を実施するためには、発生源、伝搬経路、保全対象の状況を的確に把握することが重要です。
当社では、一般的な測定に加えて周波数解析、音源探査装置、通信を利用した常時監視システムなどを利用し、目的や状況に応じた最適な測定方法をご提案するとともに、測定から解析、シミュレーション、低減対策の検討を行っています。
また、「自動車騒音常時監視」騒音マップ(面的評価)も多くの自治体様から受託しています。