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お知らせ News

2020.04.28

会社情報

新型コロナウィルス対策基本方針 - 一致団結 -

 2020年早々に始まった新型コロナウィルス感染拡大の影響により世界は大混乱に陥っています。国内では緊急事態宣言が発令され、私たちはこれまで経験したことのない危機に直面しています。
 社員の皆さまも大変な不安と不便に苛まれていると思います。各事業所においては各自治体の要請の下、それぞれに在宅勤務、時差出勤など工夫と努力を尽くし業務を遂行いただき感謝申し上げます。
 当社においても新型コロナウィルス対策本部を設置し、対応マニュアル発行など対応策を実行していますが、刻一刻と状況が変容しているなかで、時として不充分な対応になることもあるかもしれません。しかし、今、誰もこの先の確かな見通しを立てることはできず、衛生、医療、経済、教育、文化活動、治安など複合的危機の様相を呈し、それは世界同時に起きています。対応マニュアルや危機管理体制だけで乗り越えられる局面ではありません。全社員が一致団結し、困難を乗り越えようという強い意志を持たなければなりません。私たちはコロナ禍がもたらす困難に一致団結して対峙するための価値観を共有します。

私たち自身の賢明な行動で私たちの暮らしを守る
 第一に、一人ひとりの暮らしを守ります。暮らしを守るとは衛生・健康面の安全だけではありません。仕事を守ること、お客様を守ること、同僚や仲間を守ることまで含まれます。それらのうち一つが欠けても私たちの家族の暮らしは守れません。したがって私たちは出勤、出張を最低限度にしつつ業務を最大限遂行します。また、私たちの仕事の多くは暮らしを支える社会インフラに必要不可欠であり、業務を遂行することで社会機能が守られます。
業務で社会を支え、勤務、日々の生活においては社会の規範となる行動をとり、私たち自身の賢明な行動で私たちの暮らしを守りましょう。

「不安」の感染を止める
 第二に科学に基づいた思考でコロナ禍終息後に備えます。感染リスクへの不安・ストレスは人々の自己防衛本能を過剰に働かせ、見えないウィルスの代わりに他の「誰か」を拒絶し、人間関係を分断するような事態に陥っています。嘆かわしいことに他府県に対し、他地域に対し敵意とも言える発信が後を絶ちません。私たちは社内外、全ての利害関係者を科学的根拠もなく拒絶することは致しません。いつか事態が終息し平時が帰って来たとしても、一度拒絶した顧客、取引先、同僚は二度と私たちの元に帰ってくることはありません。
 コロナ禍に関する不確かな情報は聞かない、言わない、伝えない。私たちは総合検査会社として情報の信頼性を考慮し冷静な行動を取り「不安」の感染を止めます。

防戦一方にならない
 また、新型コロナウィルス感染拡大の影響により未曾有の景気悪化が予測され、世界大恐慌と比較する論調さえあります。この難局を乗り越えるために当社もあらゆる資金繰り対策が必要になります。雇用維持と感染対策に関する経費を最優先にし、その他の経費は削減しなければなりません。全社においてすべての設備投資、購入品の見直しをお願いすることになります。
 一方で、防戦一方では無気力を招くだけになります。多くの有識者が提唱している通り、あらゆる英知を集めて難局を克服し、来る終息後に備える時期です。当社の最大の強みである多岐にわたる技術領域、事業領域を結集すれば、この難局を克服し、コロナ禍後の新たな事業展開に向けた前向きな情報収集を行い、事業計画を練ることが出来ます。

コロナ禍後はより良い社会へ、より良い会社へ
 コロナ禍後の正確な予測は出来ません。しかし、ひとつ言えることはコロナ禍が終息しても完全に元通りの社会になることはないということです。その社会が今よりも退化するのか進化するのかは世界の考え方、行動次第です。
 ある評論家によると瀕死の状態にある経済を立て直すために、政治家はあらゆる犠牲を払う可能性があると予測しています。あらゆる犠牲、例えば地球環境を犠牲にしてでも。
一方で最も被害が深刻であろうはずのニューヨーク州のクオモ知事は「Build it Back Better(再建するなら前より良いものを)」という標語を使い始めています。
 私たちは、経営理念の一つに「世の中の不安を取り除き、社会品質を向上させ、より良い社会を築く」と掲げています。クオモ知事同様に私たちが社会の進化を信じることは言うまでもありません。私たちは、この未曾有の試練においてもこの理念を貫き、コロナ禍後により良い会社になるべく一致団結できることを確信しています。


2020年4月28日
中外テクノス株式会社
代表取締役社長 福馬 聡之