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お知らせ News

2022.01.12

技術情報

【学術誌掲載:国際植生学会】日本の森林タイプを自動分類するシステムの開発

弊社社員が執筆した論文が、国際植生学会(IAVS)の刊行する学術誌「Applied vegetation science」に掲載されました。

【概要】
日本の国土は、複雑な地質構造と多様な気候環境を有し、生育する植物の四分の一が日本固有分類群であるなど、世界の生物多様性ホットスポットの一つになっています。
国土の66%を占める森林は、これまで、植物社会学的研究を基にした森林タイプの分類・体系化が進められ、近年では多変量解析を用いた統計手法が導入されてきましたが、客観性・再現性について課題が指摘されていました。

一方、環境省が進めている自然環境保全基礎調査の1/2.5万植生図整備では、事業の長期化や植生図の凡例適用の考え方などから不整合が生じ、一貫した凡例の枠組みを再検討する必要性が生じています。

これらの課題を解決するために、日本の森林タイプを自動分類する「expert system」を開発し、本研究によって、日本国内で調査された森林の植生資料は自動分類できるようになりました。

【お問い合わせ】
中外テクノス株式会社 環境事業本部 関東環境技術センター 環境調査室 則行 雅臣
TEL(043)295-1103 FAX(043)295-1110
お問い合わせフォーム

【添付資料】
Noriyuki, M., Kondo, H., Shitara, T., Yoshikawa, M. and Hoshino, Y., 2021, A new formal classification for Japanese forest vegetation based on traditional phytosociological concepts, Applied Vegetation Science, 24.
https://doi.org/10.1111/avsc.12611.