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環境分析

ENVIRONMENTAL ANALYSIS

水質・大気・廃棄物などの分析において、当社は40年以上にわたり実績と経験を積んできました。そこから得られた専門技術を基に、各種規制への対応から原因究明を目的とした分析まで、迅速に正確なデータを提供します。

水質/大気/廃棄物分析

水質汚濁防止法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで定められた各種基準に基づく一般分析に加え、国際標準機構のISOや米国環境保護庁のUS EPAなど、海外のメソッドに基づく分析にも対応します。

水質分析/大気・排ガス分析/廃棄物分析/悪臭測定

環境汚染物質及び有害物質の微量分析、各種法令に基づく測定・分析及び環境モニタリング調査を行います。また、土壌、廃棄物ダスト、金属など、分析法規制以外の物質の測定・分析についても、専門技術者が相談を受け付けています。

  • 水質分析(飲料水、環境基準、排水基準、農薬、大腸菌など)
  • 大気・排ガス分析(工場・焼却場等の排ガス/一般環境大気/有害大気)
  • 廃棄物分析(汚泥/焼却灰/廃液・廃油/ごみ質)
  • 悪臭測定(特定悪臭物質、臭気指数)
  • 放射能分析(環境、食品、廃棄物など)
  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸 及びその塩(LAS)分析
  • 環状シロキサン(D3〜D6)分析
  • 金属元素の形態別分析
  • 排ガス中の酸化エチレン暫定測定

なお、当社では計量証明書をはじめ分析結果報告書、水質試験成績書、作業環境測定結果報告書など、各種報告書のEDD(電子交付)に対応しています。EDDによる各種書類の電子化には、報告書納品期日の短縮やペーパーレス化による書類の保管場所の削減、検索の容易化、ファイル紛失時のメールなどでの再発行、改ざん防止といったメリットがあります。

水質分析/大気・排ガス分析/廃棄物分析/悪臭測定
水質分析/大気・排ガス分析/廃棄物分析/悪臭測定
水質分析/大気・排ガス分析/廃棄物分析/悪臭測定
水質分析/大気・排ガス分析/廃棄物分析/悪臭測定
水質分析/大気・排ガス分析/廃棄物分析/悪臭測定

有機フッ素化合物(PFAS)分析

PFOSやPFOAに代表される有機フッ素化合物(PFAS)は、化粧品や調理器具などの製品に使用され、その毒性や生物蓄積性が問題視されています。
当社は有機フッ素化合物において数多くの分析実績を有します。
高感度な高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)を使用した、高い分解能での分析に対応します。
環境水・排水・水道原水・浄水などの水質試料においては、日本国内では法規制に関する項目(PFOS・PFOA)はもちろん、その他のPFAS項目に関しても対応範囲を拡大しています。また、米国環境保護庁が定めるUS EPA Method 533及びEPA Method 537.1の飲料水を中心に海外規格にも幅広く対応しています。
他にも、排ガスや作業環境等のガス試料、土壌、底質など、あらゆる媒体に対応します。

有機フッ素化合物(PFAS)分析

ダイオキシン類分析

MLAP(計量法特定計量証明事業者認定制度)の品質システムに対応しています。
HRGC/HRMSを6台有する国内有数の分析施設を備え、高い生産性により信頼性の高いデータを迅速に提供します。
近年では、POPsなどの調査においても、ダイオキシン類と同等の分析技術や精度管理が求められており、当社のノウハウを最大限に活用して対応しています。

ダイオキシン類分析

PCB分析(絶縁油/シーリング/塗膜等)

環境中のPCB(ポリ塩化ビフェニル)から各種重電機器の絶縁油、PCB処理物の卒業判定試験まで対応しています。
絶縁油分析の実績を活かし、GC-ECDまたはHR-GC/MSを用いて高精度なデータを迅速に提供します。なお、絶縁油採取容器は契約後に無料で発送します。

ダストの見掛け電気抵抗率測定

ダスト(ばいじん・粉じん)の見掛け電気抵抗率は、処理装置となる電気集じん装置の性能に大きく作用するため、装置とその性能の維持管理において非常に大切な測定項目です。
当社では、全国的にも数少ない電気抵抗率測定装置(自動制御可能)を保有し、多くの測定実績があります。

ダストの見掛け電気抵抗率測定
ダストの見掛け電気抵抗率測定

海外規格による分析

米国環境保護庁(US EPA)に承認された試験方法を用いた、飲料水や地下水などの試料分析に関する相談に応えます。米国の規制基準に準拠した飲料水検査を当社および海外の協力分析機関により実施しています。
環境問題で注目されている有機フッ素化合物(PFAS)の分析方法である「EPA Method 533(飲料水)」及び「EPA Method 537.1(飲料水・環境水・排水)」は、試験所認定の国際規格である ISO17025 の認定を取得した環境で実施しています。

燃料分析

化石燃料の代替エネルギーとして注目されている木質チップやペレット、PKS、廃プラスチックなど、多様な燃料種の分析に対応します。また、燃料を灰化し、その灰中の成分組成分析も可能です。

バイオマス/廃プラスチック燃料評価(発熱量測定/元素分析/工業分析)

資源循環型社会の実現に向けて、バイオマス燃料やリサイクル燃料、ごみ質燃料は、化⽯燃料に代わるエネルギー源として注目されています。
当社では熱量計や元素分析装置(C,H,N)、自動燃焼装置-イオンクロマトグラフィー(Cl,S,F,Br)を備え、ニーズに対して正確かつ迅速な測定を行います。また、多様な燃料評価実績を活かし、最適な試料調製や評価方法を提案します。

バイオマス/廃プラスチック燃料評価(発熱量測定/元素分析/工業分析)
バイオマス/廃プラスチック燃料評価(発熱量測定/元素分析/工業分析)

物性試験(粒度分布/溶融性試験/比重/TG-DTA)

設備設計や運転管理において、バイオマス燃料の性状や特性の把握は不可欠です。

  • 粒度分布測定:粒子サイズの分布を測定する試験。レーザー回折、散乱法、標準篩分け法での測定が可能です。
  • 溶融性試験:灰の溶融挙動を評価する試験。JIS法・ASTM法(それぞれ酸化雰囲気・還元雰囲気)での測定が可能です。
  • TG-DTA:熱的特性を評価する試験。酸化雰囲気・還元雰囲気での測定が可能です。発熱反応・吸熱反応の温度を把握できます。

灰化分析

バイオマス燃料には、石炭と比べてアルカリ金属含有量が高いため、焼結体の生成による流動不良やClやSによる設備腐食といった問題があります。このため、灰組成を正確に把握することは、発電設備の運転管理において欠かすことができません。
当社では、各種規格(JIS・ISOなど)や試験条件に合った灰化調製から、ICP-OESによる金属定量分析まで幅広く対応することができます。

アスベスト調査

当社の有資格者が、建築物などのアスベストに関する事前調査を実施します。空気中のアスベスト測定や、建築物に使用される吹付材の状態点検、RCF(リフラクトリーセラミックファイバー)の分析にも対応します。

令和3年に大気汚染防止法が改正され、アスベストに関する法令が強化されました。また、令和5年10月1日から、建築物の事前調査及び分析調査は試験などに合格した者が実施することになりました。

アスベスト調査

当社では上記の法令改正に則り、在籍する「特定または一般建築物石綿含有建材調査者」が事前調査を実施。そして、分析調査は、日本環境測定分析協会に認定された「インストラクター」や「技能試験合格者」、日本作業環境測定協会の石綿分析技術評価事業により認定された「Aランクまたは合格」の分析者が実施しています。
分析方法に関しては、JIS A 1481-1~-5の全てをはじめ、ISO法やUS EPA法にも対応します。

解体工事現場や一般環境で行う空気中アスベストの分析では、位相差顕微鏡法のほか、位相差/偏光顕微鏡法、分散染色法、電子顕微鏡法などに幅広く対応することができます。また、特定化学物質に追加されたRCF(リフラクトリーセラミックファイバー)の採取・分析にも対応しています。

アスベスト調査
アスベスト調査
アスベスト調査

原因調査/応用試験

異物や悪臭などの課題に対し、目的に合った調査方法を提案します。異物・未知試料に対しては、SEM/EDXやX線回折、FTIR、原因不明のにおいに対しては、GC/MSによる成分分析で物質を特定します。

異物分析/未知試料の定性分析

製品への異物混入、配管等への付着物、その他未知試料の総合解析を以下の装置により解析します。

  • フーリエ変換型赤外吸光光度計(FT-IR)
  • 走査型電子顕微鏡付きエネルギー分散型X線分析(SEM-EDX)
  • X線回折(XRD)

有機物主体の異物:FT-IRにより有機化合物の定性分析を実施します。
無機物主体の異物:SEM-EDXにより元素の組成割合を分析し、無機化合物形態が必要な場合はXRDにより解析します。
不明物質に対する調査が必要な場合は、当社より調査方法を提案します。

異物分析/未知試料の定性分析
異物分析/未知試料の定性分析
異物分析/未知試料の定性分析

異臭・におい成分分析

室内環境・製品・固定発生源などからの異臭・においに関する調査を総合的に実施します。
加熱脱着装置付きGC/MS分析装置や各種ガスクロマトグラフ、人の嗅覚による官能試験などにより、対象のにおい成分に対応した定性分析・成分同定を行います。
気体試料については捕集袋を用いたガス採取や、固体捕集による捕集管などの受入試料にも対応します。
製品や部材などについては、においの発生環境を模擬した試験を提案し、評価することも可能です。

異臭・におい成分分析

設計/管理

独自に開発した遠隔監視システム(CEEMS)を活用し、工事現場、バイオマス発電設備等の周辺環境監視を提案します。また一級建築士による各種建物の耐震診断・補強設計などにも対応します。

環境モニタリングシステム(CEEMS:NETIS登録)

環境・建設・工場・プラントなど、多様なニーズに対して、デジタル/アナログを問わずデータを取得・蓄積するための遠隔モニタリングシステム(CEEMS:Chugai Efficient Effective Monitoring System)を提供します。用途やメーカーを問わず多様なセンサーをひとつのシステムに接続し、多地点の測定データを一括解析することができます。
当社のCEEMSは、NETIS(国土交通省の新技術情報提供システム)に登録されています(登録番号 KK-170026-A)。

環境モニタリングシステム(CEEMS:NETIS登録)
環境モニタリングシステム(CEEMS:NETIS登録)
環境モニタリングシステム(CEEMS:NETIS登録)
  • CEEMSはソラコムのIoTプラットフォームを利用しています。中外テクノスはソラコムの認定ソリューションパートナーです。
  • Connected with SORACOM

    CEEMSはソラコムのIoTプラットフォームを利用しています。
    中外テクノスはソラコムの認定ソリューションパートナーです。

各種建物の耐震診断および補強設計

一級建築士による各種建物の耐震診断・補強設計を行います。

各種建物の耐震診断および補強設計

木質バイオマス発熱シミュレーション

木質ペレット燃料について、物性試験や発熱速度試験を実施して発熱特性にかかるパラメータを取得。シミュレーションにより、大量に貯蔵した際の発火に至る限界温度や貯蔵可能期間などの推定を行います。

木質バイオマス燃料中水分量モニタリング

水分量の見える化により、遠隔からの設計水分量やターゲット水分量との比較モニタリングを可能にし、安定操業に貢献します。当社開発のコミュニケーションシステムを利用し、クラウドを介して見たい時に見たい場所でデータを確認することができます。

  • 水分計:接触式マイクロ波水分計
  • 遠隔監視システム:CEEMS(Chugai Efficient Effective Monitoring System)
  • データ管理:SORACOM
  • 通信回線:3G/LTE(LPWA)
  • クラウド:SORACOM Harvest Data
  • データ可視化ツール:SORACOM Lagoon

<検査手法>

  • 測定範囲(バイオマス燃料):20~60%*燃料によって異なる
  • 移動平均水分量:
    〔Aパターン〕30秒・1分・5分・10分・15分
    〔Bパターン〕10分・30分・1時間・4時間・8時間
    〔Cパターン〕10分・30分・1時間・6時間・10時間
  • 最大測定径:40mm
木質バイオマス発熱シミュレーション