2026.07.15#技術情報
2026年6月23日~26日に長崎市で開催された「第5回環境化学物質合同大会(第34回環境化学討論会)」のポスターセッションに参加し、「水素キャリアガスAIQS-GCを用いた要調査項目のスクリーニング分析」および「広島県瀬野川水系におけるPFAS濃度分布」に関する研究成果を発表しました。
【学会の概要】
・ 学会名 第5回環境化学物質合同大会(第34回環境化学討論会・第30回日本環境毒性学会研究発表会)
・ 主催 一般社団法人日本環境化学会、日本環境毒性学会
・ 開催期間 2026年6月23日(火)~26日(金)
・ 開催場所 出島メッセ長崎(長崎市)
本討論会では、近年深刻化しているヘリウムガス供給不安への対応策として、これまで検討してきた新規環境分析法である自動同定定量システムによるターゲットスクリーニング分析(AIQS-GC)に水素キャリアガスを適用し、要検討項目88成分を対象に分析条件の最適化および分析精度の比較検討を行い、水素キャリアガス使用時の有効性と課題を発表しました。その結果、水素キャリアガスを使用した場合、ヘリウムキャリアガスと比較して感度低下がみられるものの、全ての物質について、事前に作成した検量線による自動同定定量が可能であることを確認しました。
また、PFASが比較的高濃度で検出されている水系において、PFASの挙動をより詳細に把握することを目的として、河川水、底質、カワニナ、付着藻類、および河川周辺の植物を対象に、各媒体中のPFAS成分の分布を比較検討しました。これらのデータは、生態系でのPFAS分布や移行の特徴として、河川水中の長鎖PFASが付着藻類へ移行し、それを摂取するカワニナへと生物濃縮されている過程を示唆しており、新たな知見を得ることができました。
本ポスターセッションでは、多くの専門家や研究者と意見交換を行うことができ、有意義な情報共有の機会となりました。今後も環境化学物質の分析に関する技術開発を行っていきます。
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